ありがとう腎臓病

このブログは25才で腎臓病と診断されたKIYOKUNが、ある人からの「腎臓病に感謝」という言葉をきっかけに、毎日を精一杯生きてHAPPYな人生を歩む物語です。

其の31
希望

 

玄米菜食の生活は最初は玄米を炊く勉強からでした。台所に立つのがすごくしんどくて辛いことでした。それでも玄米を食べれば腎臓病が治ると思うとなんとか踏ん張って毎日玄米菜食の用意をする事ができました。

 

玄米の食べ方もはじめはおかずも無いしすぐに食べ終わってしまうのでお腹がすきました。玄米菜食の本をいろいろ読んでみると、玄米を1口100回噛んで良く咀嚼してから飲み込む、とありました。しかし、気を抜くと100回噛まないうちに飲み込んでしまうのです。またいろいろ本で調べると、飲み込みそうになるのを喉の奥から舌の上に戻して牛のように咀嚼して食べる、とありました。また、「ありがとうございます」と言う言葉は10文字ですので「あ、り、が、と、う、ご、ざ、い、ま、す」と噛みながら心の中で10回唱えると100回噛んだ事になると本に書いてあったので「あ、り、が、と、う、ご、ざ、い、ま、す」と唱えながら玄米をドロドロになるまで口の中で咀嚼して食べました。

 

こうして食べた玄米は香ばしくて自然な甘みがありました。玄米菜食を始めた頃は家族と一緒に食事をするとお肉や魚を食べているのを見ると我慢するのが大変でした。2、3ヶ月たって玄米菜食になれてくると今まで食べた食べ物の中でこれほど美味しい物はないと感じる様になりました。皆、玄米を食べれば良いのにと家族に勧めましたがだれも食べようとはしませんでした。

 

玄米菜食を新しく始めた事は僕にとって希望になっていきました。今までと違う事を生活に取り入れるというのは、生活に変化が出ますので心にも「治る」という期待感が生まれてきました。

それでもやはり体はにはそう直ぐに効果は現れませんでした。実際には、だんだんとクレアチニンの数値が悪化し体調もしんどくなっていくので希望と不安との戦いでした。

 

そんな時にはやはり本に勇気をもらいました。この時期は三浦綾子さんの「道ありき」、「この土の器をも」、「光あるうちに」や宮本輝さんの小説、司馬遼太郎さんの「世に棲む日々」らの本が好きでした。

 

三浦綾子さんの本は高校時代に友達のお姉さんから借りて1度読んだことがあったのですが病気になって再度読んでみると共感できることがたくさんありました。筆者の三浦綾子さんも教員をされて肺結核になり長期の療養生活をした事を小説にしていました。

 

宮本輝さんの小説は全作品読みました。宮本輝さんは作品の中に出てくる登場者達の努力ではどうにもならない病気や生い立ち、借金等を宿業という言葉で現していました。宮本輝さんの作品に出てくる登場人物達はその宿業に負けずに力強く人生を生き切るという事の達人でした。僕も自分を登場人物に置き換えて考えたりして、勇気をもらいました。

 

「世に棲む日々」は幕末の高杉晋作を主人公にした作品でした。歴史小説ですが歴史の面白さよりも高杉晋作が肺結核を患いながらの人生を全うする事に僕は共感しました。

 

僕は玄米と本を武器に腎臓病に挑んでいきました。

 

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