僕は約28年前に大学を卒業して学校の先生をしていました。
中学校の先生です。
各学年1クラスの小さな学校です。
学校は田舎にありました。
周りは自然がたくさんあって、学校の前にはきれいな川が流れていて、
夏になると鮎がたくさん泳いでいました。
夜になると星がきれいに見えました。
僕は、そんな田舎の小さな中学校に大学を卒業した4月に着任しました。
入学式の日には校内の桜が満開でした。
初めて聞く、この中学校の校歌に、なぜか涙が出そうで、泣きそうで、感動しました。
新しく入学した1年生と共に、僕の希望に燃えての教員生活が始まりました。