ありがとう腎臓病

このブログは25才で腎臓病と診断されたKIYOKUNが、ある人からの「腎臓病に感謝」という言葉をきっかけに、毎日を精一杯生きてHAPPYな人生を歩む物語です。

其の67
引継ぎ

 

1週間経って僕は総務室の一員として購買の引継ぎを受けました。

購買の担当のM係長から説明を受けてました。

そしてM係長から「これをやってみて」と言われて仕事を少しいただくのですが、

僕は出来ませんでした。

そしてもう一度M係長に教えを受けました。それでも僕は出来ませんでした。

 

僕は体力が無かったのでした。

10年以上家でずっと寝ていて実際の実務の仕事をするための体力と集中力が全くなかったのです。

業務時間は8時30分から17時まででした。

僕はお昼を過ぎると自分の机に座っているだけで精一杯でした。倒れない様にするのがやっとでした。

それで仕事の説明を受けても頭に全く入りませんでした。

M係長は購買の仕事の説明を何度もしてくれるのですが僕は頭に入らずに、

よく注意をうけました。

そしてK部長さんからも「仕事にしょね(性根)が入っていない」とよく注意を受けました。

 

その様子を総務室員だけでなく他の部署の方々にも見られていたのでしょう。

僕はトイレに行くと他の部署の方々に隣で並んで用を足しながら「ガンバレ」「3ヶ月辛抱したら慣れるから」とよく激励を受けました。

この会社は以前は不景気の経営難で社員が他の会社に出向したりして苦労をしている方が多くいたのでした。

皆さん優しい方ばかりでした。

 

僕はトイレで皆さんから激励をうけてなんとか購買の仕事を自分のモノにしようと踏ん張っていきました。

もちろん僕も玄米の炊き方は知っていましたが、仕事のスキルなんて全く持っていませんでした。

結局、ノートの取り方、電話のかけ方、メールの書き方、企画書の書き方、来年度の予算等の仕事の事をたくさん教わりました。

 

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