北の部屋でしんどくて寝ているとそういえば昔、誰かが家の間取りで幸せになったり不幸になったりするような事を言っていたなぁと虚ろな感覚で思い出しました。
僕がまだ小学生だったころに父と母が方象哲学の先生に相談に乗ってもらっていたのを思い出しました。僕はもしかしたらその方なら僕の腎臓病の事に関して何か知っているかもしれないと思いました。ひょっとしたら腎臓病の治し方も知っているかもしれないと思い、だんだんと希望が出てきました。
僕は母に方象哲学の先生に相談したいと話をしました。僕は方象哲学の先生の連絡先を知らなかったからです。母は古い色あせた電話帳を引っぱり出しました。
「ひょっとしたらこの電話帳に電話番号が残っているかも」
といいながら方象哲学の先生の電話番号を探してくれました。
僕はドキドキしながら横で見ていました。母はページをめくりながら探していました。
するとTの項目のページに方象哲学の先生の名前がありました。方象哲学の先生はTさん、という方でした。母は「まだこの連絡先に居るんやろか」
と言いました。
それぐらい母にとってもTさんに連絡をとるのは時間が経っているのでした。
母はすぐには連絡せずにちょっと落ち着いてから連絡すると言いました。
Tさんに連絡するのは母にとっても気持ちを入れないと電話をしにくそうでした。
しばらくしてから母がTさんに電話をしてくれました。Tさんはその連絡先に居ました。そして母は僕の事をTさんに伝えてくれました。
僕は母と電話を換わってTさんと話をしました。
Tさんは電話では詳しい事がわからないので一度、家に来なさいといってくれました。
僕と母は後日Tさん宅にお伺いする約束をしました。