僕は母から腎臓移植の申し出が会った頃に、ある決心をしていました。
世の中には人工透析をしながらハンデを乗り越えて立派な方がたくさんいる。
僕も人工透析と仕事を両立して今より、大きい、強い、自分自身を作っていこうと決心していたのです。
母からの腎臓移植の申し出は僕の決意をくつがえされる様に思えて思わず腹を立ててしまったのです。
そして腎臓移植しても果たして本当に元気になるのか、
健康な母の体を傷つけるわけにはいかない、
といろんな不安や想いが重なって困惑して母の命からの申し出を断ってしまったのです。
今から思えば母の決意の命のプレゼントの申し出を断るとはなんて小さな男だろうと恥ずかしくて
情けないぐらいです。
自分でも分かりませんが心の底ではとてもナーバスになっていました。