僕はハローワークに通いだした。
ある日、ハローワークで身体障がい者を対象にした、
合同就職面接会が開催されると教えてもらいました。
それは身体障がい者を採用したい企業、数十社が会場に集まって個別ブースで希望者と面接をするのです。
僕はさっそくその面接会に向けて祈り始めた。
自分にあった職場で自分でないとできない仕事に出会えます様にと祈った。
その中で自分は一体どんな仕事ができるのだろう?
何が出来て、何が出来ないのか?
どんな事を職場で助けて欲しいのか?
答えを具体的に自分で見つけ出しては履歴書を何回も書き直して、
企業の面接官に伝えられる様に最高の物に仕上げていった。
しかし、自分でよく出来ていると思っても不安があったのでS先輩に見てもらいました。
S先輩は僕の履歴書を見て
「誤字脱字だけ見たよ。内容については、このkiyokunの履歴書に俺なんかはとても批評できないよ。それよりもより良い履歴書を書こうと最高の努力をした事が面接官に必ず伝わるよ」
と言い、
「結果は必ずでるよ。落ちても自分には合わない企業だったと思って次に向けて頑張ればよいし、希望が叶って採用になれば一歩踏み出せて新しい挑戦の始まりやし、どちらにしても最高の結果しかないよ。」
「後はkiyokunの体調を万全に整えて、当日は自分らしく安心して面接に挑戦すればいいと思うよ。」
S先輩はここでも、がっちりと激励してくれました。
僕は最高の勇気をもらった今ならどんな面接にも通りそうな気がした。