ありがとう腎臓病

このブログは25才で腎臓病と診断されたKIYOKUNが、ある人からの「腎臓病に感謝」という言葉をきっかけに、毎日を精一杯生きてHAPPYな人生を歩む物語です。

其の20
入院病棟

 

看護師さんに最初に非常口を案内してもらいました。その時は本当にホテルみたいに僕も思っていました。でも次にトイレを案内してもらった時にはその思いは吹き飛んでしまいました。

 

 

トイレには僕の名前が書いてある溲瓶(シビン)がおいてあって、さらにその奥には大きいビールのピッチャーの様な瓶が置いてありその瓶にも僕の名前が書いてありました。僕は最初はどうして僕の名前が書いてあるのか分かりませんでした。看護師さんはおしっこの度にこの溲瓶におしっこをいれてピッチャーの様な大きい瓶に1日分のおしっこを溜めていってくださいとの事でした。入院中は毎日溜めておしっこの量と成分を調べてくれるとの事でした。

 

それからお風呂場に案内されました。お風呂は自分の家にいる時の様に毎日毎晩入れるのではなくて月曜から金曜までとの事でそれも午後の1時から3時までと3時から5時までの二組の男性時間と女性時間に分かれているとの事でした。お風呂の次はナースステーションの前でした。ここに体重計と血圧計があり毎日、朝と夜に体重と血圧を自分で計って記録するとの事でした。

僕のホテル気分はどこへやらで、これから入院生活が始まるのだと気持ちを引き締めました。

 

ようやく自分の部屋に戻ってやれやれと思っていると、看護師さんが僕にパジャマに着替える様に言いました。僕は家から着た服のまんまでした。

 

不思議なもので服からパジャマに着替えてベッドに横になると本当の入院患者になったようでした。パジャマに着替えることで何か入院患者のスイッチが入るのでしょうか。これは不思議でした。

 

看護師さんはこの日は僕には何の予定も入っていないとの事でした。僕はゴロンとベッドに横になりました。

 

しばらくベッドでうとうとしていました。すると部屋の前の廊下からH先生の元気な声がして来ました。

 

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