ありがとう腎臓病

このブログは25才で腎臓病と診断されたKIYOKUNが、ある人からの「腎臓病に感謝」という言葉をきっかけに、毎日を精一杯生きてHAPPYな人生を歩む物語です。

其の112
それでは少ないでしょう

 

社長さんとの面接が終ると人事部長さんと事務手続きになりました。

いつから出社できるか、靴のサイズ、制服のサイズ等の話の後で一番大事なお給料の話になりました。

僕は前の会社の額を希望として答えました。

 

「それでは少ないでしょう」

と人事部長さんはおっしゃいました。

僕はびっくりしました。

本当に驚きました。

今まで内定をいただいた会社でも、

前の会社の給料の額を希望すると「その額は無理です」と言われて来たからです。

 

「それでは少ないでしょう」

と言ってもらえるなんてまさか思ってもいませんでした。

そして人事部長さんから提示された金額をみてさらに驚きました。

なんと前の会社のお給料の15万円上を提示してくれたのです。

 

驚いている僕の気持ちをおさめるように人事部長さんが静かに話し始めました。

「人工透析に週に3日、通うとなると早退も多くなるだろう。

体調の悪い日も出てくるだろう。

そうすると欠勤も多くなる。そうなると給料から削らざるを得なくなる。

だからはじめからある程度、多い目の額を金額として設定しました。」

と話してくれました。

 

かつて、以前の会社を退職する時にお世話になっているNさんが

「辞めると決めた時点でもうすでに次への就職活動が始まっていると思って、

辞めていく会社であっても今まで以上に誠実に働きなさい。」

と僕にアドバイスをしてくれたことや、

S先輩が

「kiyokunの体調に合った最高の環境の職場が必ずあるから」

と励まし続けてくれたことは全く本当でした。

 

そして何より前の会社の人事部長さんが僕の事を

「採用してあげて下さい。お願いします。」

とこの会社の人事部長さんに頭を下げて頼んでくれた事や、

この会社の社長さんのご配慮に感謝しました。

 

Tさんやパソコンの坂上先生、応援してくれているHさん、そして両親。

僕は腎不全で体は思う様に動きませんが周りにはたくさんの人で支えられていました。

本当に幸せ者だと感じました。

 

 

 

 

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