僕は全く自覚症状が無くて元気だった。
今まで元気で健康で生活してきたのもあって、
H先生のigA腎症の説明を心から素直に受入れることができなかった。
僕は20歳代で、まだまだ若い。
たとえigA腎症だとしても、あっという間に治ってしまうだろうと思っていました。
H先生は僕の心の中の考えを見透かしたのか、
最後にとっても大事な事を告げました。
「あなたの腎機能は、もう半分程しか動いていませんよ。このまま放っておくと腎機能はどんどんと落ちていきますよ」
僕は、はっと息をのんだ。
H先生のこの一言で、はじめて僕は大変だと衝撃を受けました。
この後のH先生のお話は、僕はろくに頭に入らなかった。
ただ大変だとの衝撃を受けたまま病院を後にしました。