毎回のMくんの家庭教師の後でTさんは僕に講義をしてくれました。
ある時はMくんが風邪を引いて勉強を休む時でも僕を家に呼んで講義をしてくれました。
Tさんはある講義の時に、
「人間は無限の力と可能性を持っている。例えば人間の脳は3割くらいしか働いていないと言われている。後の7割を働かせれば不可能も可能にできる。」
と言いました。
続けてTさんは
「その7割を働かせればkiyokunの腎臓病も治る。」
「それを発揮させるかしないかはkiyokun次第やで。」
「人工透析をしていても自分の可能性を最大限に発揮させて腎機能を正常に戻して人工透析を離脱した人がこの世の中にはいる。」
「その人にできてkiyokunに出来ないわけがない。」
Tさんは渾身の心と言葉で僕を勇気づけてくれました。
僕は闘病生活に入ってから長い間たくさん本を読んで自分で自分を励ましてきました。
それでもTさんからみたら、僕はどこかで自分でそんなことは無理だ、と思っているところがあったようです。
Tさんは、僕に
「人間は小宇宙で無限の可能性がある。」
と前向きに積極的にいつもいつも励ましてくれました。
Tさん宅からの帰り道、僕はいつも希望がありました。
そして幸せだった。