応接室に入るとここで待つ様にとK部長に言われました。
しばらくすると、K部長ともう一人男性の方が入室してきました。
僕は立ち上がってご挨拶しようとすると、
その男性は僕に
「どうぞお座りください」
と言いました。
そして、「kiyokunの体調を伺っていますので座ったままで結構です」
と言ってくださいました。
逆に男性の方が立ち上がって挨拶をして下さり名刺をくれました。
本社の人事部長のN部長という方でした。
僕は本社の人事部長さんがわざわざ、面接で来て下さるとは思ってみませんでしたので恐縮しました。そして、事前に履歴書で僕の体調と経歴を既に見て下さっているとの事でした。
N部長さんは今日はどのようにしてここまで来ましたか?体調はどうですか?など僕を落ち着かせてくれるためにざっくばらんにお話をして下しました。
そしてN部長は
「では、面接を始めましょう」
と言って、きりっと厳しい顔つきになりました。
そして、
「では自己紹介となぜ弊社に応募したのかお話をお願いします」
と言われました。
これはいわゆる、「自己アピール」と「志望動機」と言われます。
たいていの就職面接対策本に乗っています。
面接では「自己アピール」と「志望動機」が必ず聞かれるので実際に自分で考えて紙に書いて練習しておく様に言われている。
僕も履歴書を書くのと同時進行でこれを何度も考えてきました。
それは時間を取って練習しないとうまく答えられないからです。
そして僕はこの「自己アピール」と「志望動機」を事前にS先輩に何度も見てもらって練り直して準備していました。