新里先生は大変に勉強されていました。
新里先生は東洋医学の難しい本を読んでは患者さんが良くなる様に研究されていました。
1日の施術が終って家に帰っても東洋医学の理論とその日に施術した患者さんの具合を照らし合わせてはもっと良くなる様に日々研究されていました。
また休みの日には勉強会に参加して研鑽されていました。
僕は新里先生に東洋医学とはどんな学問なのかを尋ねた所、
「陰陽五行を基本にした臓象哲学です。」
と教えてくれました。
陰陽五行とは宇宙の気を木、火、土、金、水の五のエネルギーに分類して、またそれぞれを陰と陽に分けて全部で10種類のエネルギーの事を言うそうです。
その陰陽五行を肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓等に当てはめて体のバランスを整えて行くというのが臓象哲学という学問との事でした。
僕がお世話になっているTさんの哲学も陰陽五行を基本にした方象哲学と教えてもらった事がありました。
新里先生とTさんは直接に繋がってはいませんが、同じ様な学問で二人で僕を助けてくれる様で
とても不思議な感じがしました。
とても難しい学問が僕に縁があったのでしょうか。