ありがとう腎臓病

このブログは25才で腎臓病と診断されたKIYOKUNが、ある人からの「腎臓病に感謝」という言葉をきっかけに、毎日を精一杯生きてHAPPYな人生を歩む物語です。

其の152
集中治療室

 

目が覚めると僕は集中治療室に移されていました。

正確には看護師さんに大きな声で名前を呼ばれて、肩を叩かれて起こされたのでした。

そして看護師さんに

「手術が終わりましたよ。」

「よく頑張りましたね。」

と言われました。

 

全身麻酔のおかげで僕は手術中の事は全く覚えていませんでした。

全身麻酔をかけるときに看護師さんが

「1,2,」

と数えてくれて、

「3」でもう手術が終わっている感じでした。

 

看護婦さんにお礼を言おうとしても僕は話せませんでした。

口に人工呼吸器が装着されていたのでした。

手術が終わると僕は病室には帰れずに一旦、集中治療室に移されていたのでした。

 

19時半頃、家族と親戚のおじさん、おばさん達が顔を見に来てくれました。

「顔色が良い」と言われました。

僕は話せませんので皆と握手をしました。

母は16時半頃に手術が終わって病室に戻り、

吐き気があり、かなりしんどそうだが身体には異常は無いと聞いて一安心でした。

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僕は一晩、この集中治療室で容体をみて経過が良好なら病室に帰ることができるとのことでした。

しかし、麻酔が切れてくると人工呼吸器を装着しているしんどさがひどくなってきました。麻酔が効いている間は人工呼吸器のチューブは何も気にならなかったのですが麻酔が切れてくるとチューブが喉の奥に当ってかなりしんどく、咳き込んで、痰がからんで吸引器で吸ってもらうのですがそれも相当つらいものでした。

僕はあまりの辛さに自分で人工呼吸器を外そうとしたのですが、

僕の手はベッドにバンドで拘束されて動けませんでした。

手術の前に医療上の措置として拘束することの同意書を書いていたのを思い出しました。

 

その様子を見ていたCちゃんが僕の手を握って、祈ってくれました。

Cちゃんの祈りはとても僕によく効きました。

Cちゃんが手を握って祈ってくれている間は、

僕は楽になりました。

スッと寝入ってしまったのでした。

しかし、Cちゃんが僕の手を離すとまたしんどくなるのでした。

それで結局、Cちゃんは6時間もの間、僕の手を握っていてくれたのでした。

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