結婚式と披露宴が終ってほっとして落ち着いて、

毎週水曜日に新ちゃんに鍼灸治療をしてもらい、

休みの日にハミングさんに珈琲を飲みにいくのにも慣れてきました。

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珈琲の味はともかく、お湯を沸かして豆をひいて珈琲を淹れるという作業が人工透析へ行く前の僕の毎回の決まり事になりました。

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ハミングさんで美味しい珈琲を飲んでから、家でも美味しい珈琲を飲みたいと思う様になりました。

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ある日の日曜日、会社がお休みで人工透析がない日。

それは僕が一番ゆっくりと出来る日です。

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お店の入口は引き戸でガラガラと音がなりました。

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夜間の人工透析が終って家に帰る途中でした。

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新ちゃんの僕への施術は魔法のようでした。

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鍼灸師の新里先生のところに通ううちに新里先生の事を

「新ちゃん」

と呼ばせてもらうようになりました。

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新里先生は大変に勉強されていました。

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結婚式、食事会が終った頃、僕はとても疲れていました。

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お食事会の日が来ました。前日は嵐の様なお天気だったのですが、その日は雲一つない晴天でした。

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結婚式が終ってからしばらく経ってからCちゃんが親戚を招待して食事会をしたいと言いました。

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いよいよ結婚式当日がやってきました。

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料亭の社長さんに紹介していただいた方の所にウェディングドレスの試着に行きました。

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SKさんの御尽力で結婚式を挙げる予定になりました。

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はじめは、式を挙げないで質素に食事会だけで済まそうと考えていました。

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６月に二人でマンションでCちゃんと生活をはじめました。

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新しいKD病院では対応しなければならない問題がいくつかありました。

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新しい会社の仕事と新しい病院での人工透析の両立がはじまりました。

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新しい生活が始まりました。

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