ありがとう腎臓病

このブログは25才で腎臓病と診断されたKIYOKUNが、ある人からの「腎臓病に感謝」という言葉をきっかけに、毎日を精一杯生きてHAPPYな人生を歩む物語です。

其の159
花火

 

 

術後、約一月の7月22日に退院できることになりました。

一番心配されていた拒絶反応もありませんでした。

S先生の渾身の研究でお薬も僕の体にあったようでした。

そして、H先生はじめたくさんの病院スタッフの方のおかげでした。

退院するときに病棟の看護師さんに見送られての嬉しい涙の退院となりました。

本当にお世話になりました。

ありがとうございました。

 

マンションに帰って、7月24日は花火大会でした。

そういえばずっと前、最初に腎臓病の検査で入院した時に、

花火大会がありました。

最上階の病棟の窓際に入院していて、

ベッドに寝ながら花火を見たことが有りました。

特等席です。

 

ですが入院中に見る花火はどんなに綺麗でもつまらないものでした。

マンションから見る花火は病院から見た花火より小さい花火でした。

けれどもとても綺麗な花火でした。

 

かつて病院で見た花火から今日のマンションで見る花火までいろんなことがありました。

病気が発覚して、

教員を退職して、

長い間病気療養して、

腎不全になって、

人工透析して、

そしていろんな方にお世話になって

励まされて、

復職して、

結婚して、

腎臓移植していたのでした。

その間、16年。

 

振り返れば

病気で苦しんできた16年の期間は花火のように思うこともできました。

苦しさは長いようで

花火のように一瞬でした。

あとに残るのは病気を通して、

お世話になった事や病気になったからこそ気づいた事や楽しい事だけなのでした。

 

これからもいろんな大変なことが

起こってくるかもしれません。

でも振り返れば「花火」のようだったと

言えるように頑張ろうと思いました。

Cちゃんと二人で花火をみながら静かに決意したのでした。

kiyotika

 

 

 

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コメント

  1. 由貴 より:

    こんにちは。
    先日名刺を頂いたLyonスタッフの由貴と申します。
    淡々とした語り口の中にとても素直なお気持ちを書かれていて手に汗を握ったり涙ぐんだり時々クスッと笑ったりしながら夢中で全話読ませて頂きました。
    特に其の142「母にお願いする」と其の157「母は偉大」の回が大好きです。
    私も男子2人の母なので、やはりお母さんとのお話に惹かれてしまうのかもしれません。
    昔読んだアンデルセン童話の中に生まれたばかりの赤ちゃんとそのお母さんの話があって「お母さんになるってこういうことかぁ」と小さいながらに思ったことを思い出しました。
    今、読み終わったばかりの興奮状態で熱く長い感想を書いてしまいそうなのでこの辺でやめておきます(笑)
    時々ご来店して下さるということはうちのお菓子やお店を気に入って頂けているのでしょうか。だとしたらとても嬉しいです!
    またゆっくりブログの構想を練りに来て下さいね!

  2. オギ より:

    はじめまして。
    興味深く読破させて頂きました。
    腎臓の疾患で、先々人工透析も視野に入れてクレアニチンとにらめっこしてます。
    腎不全になっても、そこで人生は終わりじゃない。新しい人生がはじまるのだと。真摯に生きていかなくちゃなーと色々考えるきっかけを頂きました。
    有難うございました。

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